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Grands-Tours(グランツール)の戦略とか戦術とか

これは、自転車ロードレースゲーム『Grands-Tours(グランツール)』で勝利をつかむための戦略とか、 戦術(有効なテクニック)とかを解説するページです。

ちなみに、”*“が付いている項目/文は、ショートコースを想定した項目です。
ショートコースは8ステージしかないため、リカバリーが効きづらく、割と簡単に“詰み”ます。 また、レイアウトが固定されているため、序盤の定跡など研究する価値はあると思います。

戦略

スプリント賞を狙え！

このゲームにおいて、総合時間賞・スプリント賞・山岳賞は等価です。そして、どれか一つさえ持っていれば勝利となります。
しかし、プレイヤーは大きい数字のカード、すなわち総合時間賞に強く心を惹かれるようです。そのため、数字の小さい平坦ステージ(＝スプリントポイントがもらえるカード)はマークが緩いです。そのため、スプリント賞はわりとあっさりと取れる傾向にあります。積極的に狙いにいきましょう！

2枚渡すくらいなら…！*

ショートコースでは、平坦ステージ(≒スプリントポイント)、山岳ステージ(≒山岳ポイント)のカードがそれぞれ4枚ずつあります。
ということは「先に2枚取ってしまえば勝利は確定」と言えます。

ここで、ショートコースのレイアウトを見てみましょう。

スプリント賞を狙うなら 1or2 + 4or8、山岳賞を狙うなら 3 + 5or6(or7) が取れれば十分なのです。
逆に言えば、ライバルに先に2枚目を取らせてはいけません！例えば、こんなときどうしますか？

あなた: Sx1, ライバル: Sx1
Stage: 4
カード上のダイス: 5(ライバル), 4(ライバル)
あなたのダイス: 6, 5, 4, 4, 2

ここは、[4, 4]でカード上の[4]を【置換】しましょう！そうすれば、総合時間賞狙いの別プレイヤーが6を置いてカードを獲得してくれるかもしれません。あなたはライバルにスプリントポイントを渡さずに済むのです！

戦術

マイヨジョーヌ(総合時間賞)を預ける

このゲームでは基本的に先行が不利です。
先に置いたダイスは標的になりやすく、ダイスさえ揃っていれば後続プレイヤーにたやすく対処されてしまいます。

早いタイミングで総合時間賞を取ってしまうと、しばらくの間、その不利な状態を強いられます。 したたかなライバルなら、うまくリードタイムを調整していつでもまくれるポジションをキープし、最後に勝利をかっさらっていくでしょう！
現実のロードレースと同様、最初(特に第1ステージ)は「取れる状況でも取らない」という選択は有効です。

【トレイン】は絶対じゃない

試遊やテストプレイをしていると、【トレイン】でダイスを3コ置かれてカードの獲得を諦めてしまうシーンがよく見られました。
しかし、これは非常にもったいないことです。

トレインは、十分なダイスと２ターンあれば崩せます。例を見てみましょう。

例1) [2-3-4]
 ターン1. [6]を【配置】する。
 ターン2. [5]を【配置】する。
 　※もし先に[5]を置かれても、[4]or[5]を【置換】できればOK

例2) [4-5-6]
 ターン1. [3]を【配置】する。
 ターン2. [6, 6]で[6]を【置換】する。
 　同点にして流す。あるいは次ラウンド以降[2]を【配置】する。

後から【置換】する理由は「ライバルを油断させるため」と「ダイスを【ロール】(≒回収)させないため」です。 トレインを置かれても諦めてはいけません！

そしてこれは同時に、「3ラウンド以上先にトレインを置くのは望ましくない」ということも気づかせてくれます。

4は大事！

基本となるゲームシステムが「競り」である以上、5, 6といった大きな出目は明らかに強力です。
しかし、4も使い勝手という点から重要です。

【トレイン】を組む際、どの組合せでも通常4が含まれます。[2-3-4], [3-4-5], [4-5-6]
特に、単体では弱い2,3を活用するという意味で4は必須とも言えます。

これだけでも十分に存在価値がありますが、防御にも非常に有効です。
そう。4を置くだけで、そのカードにはもうトレインを置くことはできないのです！ 遠く離れたカードにトレインを置いて残り6コで戦うよりも、4だけ置いて8コのダイスで戦った方が選択肢は拡がります。

以上、いかがでしたでしょうか？もちろん、ここで紹介した戦略、戦術がすべてではありません。
新しい戦略、戦術を見つけるのはプレイヤーの特権です！ぜひ色々試し、結果を共有して、より高度な駆け引きを楽しんでもらえたらと思います。